僕の細道へ向かおう

 
愛用しているキャリーバッグ、
大きなタイヤの大きなバッグ、
 
僕のライブ活動に必要な荷物を、
いつも運んでくれる欠かせない相棒。
 
かれこれ7年以上?
活動を支えてくれているのだけど、
 
最近とうとう限界が来て、
チャックがアホになってしまった。
 
ネットで知った方法で、
なんとか直ったように思ったのも束の間、
 
一度アホになったチャックは、
もう元には戻らないらしい。
 
一時的な応急処置に過ぎない、
そんな状態が続いている。
 
そろそろ引退のようである。
 
最近スポーツ界でも、
若い人が引退を表明された。
 
僕からすればぜんぜん若いし、
まだまだこれからだと思うけど、
 
一線を退くに至る、
何かがご本人にはあるのであろう。
 
筋肉の衰えを感じるだとか、
思い通りに出来ない何かだとか。
 
って、、、もちろん知らんけど(笑)
 
だけど一つだけ、
僕にも察することが出来るのは、
 
“続けて来たことを辞める”
という勇気や恐怖。
 
これは計り知れない。
 
だから“ここから先は違う道を行く”
という大きな決断に心からエールを送りたい。
 
そんな本日5月16日は、
かの松尾芭蕉奥の細道へ旅立った日。
 
とのことから、
『旅の日』と言われている。
 
ちなみに芭蕉が旅へ出たのは45歳を過ぎてからで、
そのために家を売って旅費を捻出したとのこと。
 
この勇気も計り知れない。
 
結局は自分次第。
45歳などまだまだこれからなのである。
 
 
さてさて、
数年前に発症した局所性ジストニア
正直まだ治ったわけではない。
 
一度アホになったチャックは、
もう元には戻らないように、
 
壊れたチャックを見ていると、
自分の声帯が重なる。
 
応急処置で何とかやっている、
その感じはやはり否めない。
 
だけど、
 
僕の選択肢に「引退」という文字はない。
往生際が悪いと言われても。
 
だから、
 
“ここから先は違う道を行く”
 
ではなく、
 
“ここから先は違う歌道を行く”
 
そんな気持ちでいる。
 
ということで、
45歳最後の一日を迎えて、
新しいキャリーバッグを注文。
 
今のより収納ポケットも多くて丈夫、
そんなエエ感じのやつが届く予定である。
 
「ザイコアリマセン」と言われない限りは(笑)
 
僕の新しい旅の始まりだ。

 
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伊藤直輝ホームページ
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