発明家であれるように

 
いつだったか誰だったかの言葉で、
なるほどなぁって思ったのは、
 
“全ては「発明」ではなく「発見」”
と仰っていたこと。
 
どこかの偉い学者さんだったか、
そこは全く覚えていないのだけど、
 
その言葉だけは、
ずっと頭の中に残っている。
 
例えば、
 
どんな薬品にしてもどんな機械にしても、
頭のいい誰かが「発明」するように思うけど、
 
“アレとアレを混ぜたらコレになる”
 
だとか、
 
“こんな風に組み立てればアレが可能になる”
 
という設計図や方程式というは、
そもそもそこにあるもの。
 
誰も知らないだけ。
 
つまり、
 
その設計図や方程式を頭のいい誰かが「発見」した、
ということなのだと。
 
なるほどである。
 
要するに身近な言い方をすると、
「エエ感じの新しいお店見っけた!」
みたいなものなのである。
 

身近過ぎるだろ(笑)
 
もちろんそんな簡単な話でないことは、
言わずもがなだけど、
 
“全ては「発明」ではなく「発見」”
なかなか印象深い言葉だ。
 
そんな本日は『コロンブス・デー』
 
イタリアの航海者クリストファー・コロンブスが、
新大陸「アメリカ」を発見したことにちなんだ記念日。
 
結果としてコロンブスは、
到着したのは「インド」だと思ったままだそうだけど、
 
何にしても“新大陸を発見した”
ということに違いはないし、
 
船の乗組員の人たちは、
きっと大騒ぎだっただろう。
 
だけど、
 
そもそもアメリカ大陸はあったわけで、
そこに住む人たちもいたわけで、
 
「新大陸」という表現は、
かなり一方的な言葉だと言える。
 
そういう視点で考えると、
「発見」というのも一方的なのかもしれない。
 
 
さてさて、
世界にはたくさん名曲があるわけだけど、
果たしてそれは「発明」なのか「発見」なのか。
 
作詞に作曲そして演奏に歌唱する者として、
ここは声を大にして「発明」だと言おう。
 
いや、
 
そう言えるような音楽家であろう。
 
今や機械で簡単に音楽は作れる時代。
機械的な音楽ならば誰にでも量産できる。
 
そういう音楽ならば、
どんな曲も「発見」でしかないだろう。
 
だけど、
人が生み出す音楽には「人」が宿る。
唯一無二の歌になる。
 
と、僕は信じている。
 
先日もいいメロディーが生まれました(^^)

 
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伊藤直輝ホームページ
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