ピーターパンになって

 
振り返ってみると、
本当に遠くへ来たような気がする。
 
“遠く”といっても、
ここでは歳月のことで、
 
“ミュージシャンとして”
ではないのが悲しいところ。
 
要するに、
歳とったなぁと(笑)
 
もう少し落ち着いた人生だったら、
もう少し相応な感覚だったのかもしれないけど、
 
「ライブだ」「レコーディングだ」
なんせ音楽ばかりの人生で、
 
前なのか上なのか、
そっちばかり向いて来たから、
 
自分が四十路世代だということを、
あんまり感じずにいて、
 
良いのか悪いのか、
“ピーターパンな感覚”なのである。
 
もちろん、
 
人生はそれぞれだから、
それぞれの道でいいのだけど、
 
無情な時の流れに、
ちょっと切なくなってしまった。
 
子供のころはおばあちゃん子で、
よく会いに行ったおばあちゃん家。
 
玄関にあったオジギソウで遊んだり、
おこずかい貰っておもちゃ屋さんへ行ったり、
 
年末はお餅つきをしたり、
夏休み冬休み春休みは泊りに行ったり。
 
そしていつも帰る時には、
近くの橋まで見送りに来てくれて、
 
おじいちゃんと二人で、
角を曲がるまで手を振ってくれたり。
 
記憶は少しぼんやりしながらも、
昨日のことのように覚えている。
 
あの頃はそんな光景を、
いつまでも見られるような気がしてた。
 
そんなおばあちゃん家が、
とうとう人の手に渡ってしまった。
 
ずっと空き家だったし、
住める状態じゃなかったから、
 
売れただけでも良かったのだろうけど、、、
やっぱり寂しいのが本音。
 
なので、
 
最後のお別れと、
ありがとうを伝えに行ってきた。
 
そんな本日は『春分の日
そして「春のお彼岸」だ。
 
おじいちゃんとおばあちゃんに、
ありがとうが届きますように。
 
 
さてさて、
そんなことで街も人も変わる、
時は無情に流れ続けている。
 
寂しさを感じたって、
立ち止まってはいられない。
 
僕は僕の道を、
どんどん突き進まねば。
 
ピーターパンになって。
 
ということで、
今日も一日がんばります。
 
もちろん音楽を♪
 
皆さんも良き祝日を(^^)/

 
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伊藤直輝ホームページ
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