という花束

 
花は枯れるから寂しい。
キレイだけど儚い。
 
永遠に枯れずに、
キレイに咲いていて欲しい。
 
花束を贈っても、
花束を頂いても、
 
枯れてしまうのは、
いつだって悲しいものである。
 
とは言え、
ドライフラワーにしてしまっては、
 
花の魅力というものは、
少し違うものになってしまう。
 
もちろん、
それはそれでキレイだけど、
 
生きている花だからこそ、
の美しさというものがある。
 
ではもし仮に、
 
“永遠に生きる枯れない花”
 
があったとしたらどうだろう?
 
いつまでもキレイに、
お部屋や玄関を彩って、
 
晴れの日も雨の日も、
僕らを楽しませてくれる。
 
枯れることはないのだから、
悲しむこともないだろう。
 
だけど、
 
きっとそのうちに、
魅力は薄れてしまうはずである。
 
結局、
 
悲しいかな永遠でない儚さの中に、
花の美しさというのもがあるのだ。
 
そしてそれは、
僕たちの人生にも当てはまること。
 
今日も明日も明後日も、
時は止まることなく、
 
僕たちは常に、
心も体も変化し続けて生きている。
 
でもだからこそ、
今の自分を謳歌する美しさがある。
 
気持ちだって永遠じゃないけど、
だからこそ永遠を誓う美しさがあって、
 
「未来永劫、大好きだ」
なんて無責任な言葉も、
 
今その気持ちが本当ならば、
とても素敵な告白であり、
 
いつか嘘つきになったとしても、
美しい言葉だと思える。
 
つまり、
僕たちの言葉は花束なのだ。
 
生きている。
 
そんな本日は『花キューピットの日』
 
全国どこからでも、
お届け先近くの加盟店を通じて、
 
新鮮なお花を贈ることができるお店、
「花キューピット」の設立記念日だそう。
 
今の気持ちを花束にするも良し、
今の気持ちを言葉にするも良し、
 
大切な人に届けましょう(^^)
 
 
さてさて、
ミュージシャンにとって、
自分の音楽というのも変化の中にある。
 
歌声も歌い方も、
どんどん変化していくもの。
 
だけどそれこそが生きている証拠であり、
音楽の魅力なのである。
 
そういう意味では、
ライブはまさにその時だけのもの。
 
生きている。
 
一つでも多く、一人でも多く、
皆さんと一緒に満面の笑顔で過ごしたい。
 
という僕の花束(^^)

 
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伊藤直輝ホームページ
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